SHEAFFER SNORKEL ADMIRAL（VALIANT）1950年代にシェーファーが発明したスノーケル吸入式を世界で初めて搭載した歴史的な万年筆です。その後、PFMという機種にもスノーケル吸入式は搭載されるのですが、メンテナンスが大変なこともあり60年代にはその姿を消すこととなります。細身のボディーの中に精密な吸入システムが仕組まれており、細い管が伸びてきてインクを吸い上げる姿は何とも不思議で一度は使ってみたくなるペンだと思います。ただし、しっかりした専門店で購入するなら良いのですが、オークション等で動作未確認の商品に手を出すのはとても危険なペンでもあります。と言いますのもメンテナンスするには技術と知識が必要であり、また、部品交換を必要とすることも多く、結果的に2本を使ってまともなものを1本作り出すということも珍しくないからです。今回出品の商品も基本はアドミラルというグレードなのですが、キャップがヒビ割れしていたため、上位機種であるバリアントのキャップに交換してあります。ただ、ボンドにてヒビ割れ補修も行ないましたので、オリジナルのキャップもお付けいたします。スノーケルは機種が異なるものでも共通部品が多く、互換性が高い商品なのです。今回は同じグレー軸なので違和感は全くございません。また、オマケとしてバリアントのペン先（バイカラーのトライアンフ型〈EForF〉）もお付けいたします。考え方によっては基本がバリアントで本来が先が尖った吸入チューブ（スノーケル管）のみがアドミラル（管の先が平型）に交換されたものとも言えます。もちろん、ペン先を交換すればトライアンフ型ニブも使えます。ただ、画像のように吸入管がペン先からあまり飛び出していないため、吸入がしづらいかもしれません（交換の際は吸入管の縦のスリットの向きに注意してセットして下さい…画像参照）。尚、今回の出品にあたり、画像にありますスノーケル専用で耐久性の高いPVC製のインクサックとOリング2箇所（胴軸および尻栓ビス部）併せてアドミラルのみフロントガスケット（注：首軸のヒビ割れ補修を行ったため、ペン先部分の取り外しは出来ません。首軸ごとの交換は可能です）を交換済みです。また、動作確認の上、分解洗浄みですのでそのままインクを吸入してお使い頂けます。取扱説明書のコピーもお付けいたします。