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ハイエンドユーザーをターゲットにした高級ツイーター用の高品質ハイパスフィルター。
カットオフの数値選びに始まり、高音質にするための部材選びから構造までTADのモニターを主に使い、2年の歳月をかけこだわって開発された品物です。
発売時の約20年前、ペアでのと高価だった品物で、当時AA誌・AA誌アクセサリー特集などで、評論家の石田氏が特集し、目黒にあったpioneerショールームを開発者のコネで借り切って、エクスクルーシブ製スピーカー2404との組み合わせで、エールの1710ホーンツイーター、PT-R9ウッドケース入りで話題になった製品です。
記事の一部を写真に載せますので、落札時にコピー希望の方はお申し出ください。
中身は...
自作派に音が良いと言われている海外製の抵抗、コンデンサー、ボリュームなどを、品種入手して色々組み合わせ、何度もテストして数値から部品種の組み合わせ、完成までに二年、ターミナル選びからケースも非磁性体のアルミ、そして中の部材の内装まで音質優先の部材で何度も何度も試作を繰り返し作られています。
測定は当然初期段階で行い、カットオフの数値を決定後に部品選びと組み合わせを決め、その後は聴感を主体に、いかに下のスピーカーの良さを損なわずに空気感だけを大きく向上させるか?がポイントだったそうです。
開発にはTADのモニターを使い、ツイーターはPT-R9とエールの1710を主体に行なわれました。
そこで完成すると、当時懇意にしているマニア宅を訪問し、各種市販スピーカーで試聴を繰り返したそうです。
開発時に音合わせをしたスピーカーは、エクスクルーシブ2402、2251、2404、JBL4344、9500、タンノイ、カンタベリー、RHR、GRF、スターリング、セレッションSL700などのユーザ宅を何度も訪問し、聴いては改良を繰り返して発売されたハイパスフィルターです。
そこでの結果は、2インチドライバーにはリボンではエネルギー感が不足し2個必要だという結果も出て、当時二段済みユーザーも多くいました。そして少し潤いも欲しいということで、ウッドケースも開発されました。
したがってこのハイパスを使うのであれば、それなりのツイーターユニット、そしてそれに見合うスピーカーということでカットオフの数値だけでなく、出てくる音質にこだわるベテランの方や、ハイエンド製品のユーザー向きのハイパスフィルターということになります。
メーカー開発者話。
ペア40万円以上のスピーカーを使っている方、現代のトランジスタアンプでデジタルソースがメインの方をターゲットとし開発しました。
市販スピーカーにツイーターを載せて、あくまでもメインスピーカーの音色を損なうことなく、メインスピーカーを生かしつつ抜けや空気感、そして低域まで影響を、という目的の使い方を想定しているとのことでした。
当時言われたのは、JBLや安いホーン型のチャキチャキ鳴る音が好きな人には全く不向きで、ツイーターを載せたのにそこから音が出ていない、ダメだなと言われ、そういう人には全く向きませんと笑っていました。
当時、狙い通りの音が出たツイーターユニットは下記です。
パイオニアPT-R9(PT-R7Ⅲ)、R7a.からテクニクスTH-1000、エールGOTO、YL、オンケンなどのユニットです。
それらを使い振動板位置、つまりタイムアライメントの調整とレベル合わせを入念に行うことで、ツイーターを載せたのにユニットの姿が消える、なのにツイーターの有無で下のスピーカーの音色まで変化する、という鳴り方を所有者の皆さんも体験し購入されました。
それ以外にも、そんな優れたユニットが有るとは思いますので探すのもお楽しみです。もしかしたら現在所有のユニットがそれに該当するかもしれません。
私も最近、米国ESS製の大型ハイルドライバーが良いという事を発見しました。
当時を振り返ると、JBLのホーンツイーターやpioneerのR4、R6、R100は新製品ながら残念な結果でした。またフォステクスのT90ツイーターも然りだったと記憶しております。
国産でも低価格のユニットでは姿が消えず、ユニットが鳴ってしまい、ツイーターの存在感が出てしまうということでユニット選びには金がかかると言われていました。
以上のような結果から、高級スーパートゥイーター用のハイパスフィルターとしての目的を達成していましたが、部材の一部が入手不能になり、音質的に再開発の気力が無いと言って、廃盤になった製品です。
高価で販売数もそれほど多くなく、色々なトゥイーターにも使用できますが、ユニットの性能を邪魔しないフィルターだと思ってください。
スペックは、記事に出ています。自作腕自慢のみなさん、同じ音が出るものならやってみてと開発者は笑っていました。
アルミケースの中にも吟味した板材が入っており、そこに外国製のパーツと音量調整の機能が有ります。
試作時にタール等充填して聴いてみたところ、音質的に詰まった感じで好ましくない、過度のダンプは音楽に良くない影響を及ぼすと感じ中止し、ある種の合板や自然素材をケース内に使い、音質的なクオリティーを出しているという話も開発者から直接聞きました。
音質は、電気的数値と物理特性で成り立っている、と多くのメーカーのベテラン技術者が言っていたのを思い出したという記憶があります。私も所有しており、現在もハイルドライバーやエールのツイーターで使用中です。
今回は家庭の事情でオーディオシステムの縮小になった友人からの依頼です。
高品質のツイーターを所有の方、ハイエンドシステムにツイーターをとお考えの方、自作腕自慢の方は比較用にもどうぞ。
新品同様をお求めの方・「悪い」の評価が複数ある方は入札をお断りしております。
また当方業者ではありませんので、到着時音が出ないなどの致命的問題以外はノークレームノーリターンでお願いします。
■型式:HP-105
■インピーダンス:8
Ω■寸法:230(幅)×77(高さ)×201(奥行)mm
■定価:¥79800×2
発売当時のAA誌の石田氏の記事を写真に載せますので参照ください。
発送はクロネコ着払いを予定しております。
他にもオーディオ関連出品していますのでご参照頂ければと思います。よろしくお願いします。(2022年 9月 8日 20時 16分 追加)《追記》接続方法について
一般的なスピーカーを使用の場合は、スピーカーのターミナルに一本のスピーカーケーブルを接続し、そのスピーカーケーブルの端末をHP-105の後ろ側のスピーカーターミナルのIN側に接続します。
次にHP105の裏側スピーカーターミナル、OUT側にスピーカーケーブルを接続し、そのケーブルの端末にツイーターユニットを接続します。つまり、スピーカーケーブルは短めが片チャンネル分で2本必要です。
ハイパスフィルーターまで向かうスピーカーケーブルは、アンプ側から直接HP-105に接続しても構いません。その場合はスピーカーケーブルが長めに必要ですが、バイワイヤー的な考えと思ってもらって結構です。音質は変化しますのでお好みで比較して楽しんでください。
調整方法)
まず、お使いのスピーカーシステムの能率とツイーターユニットの能率が判れば、その分をHP-105のレベル調整で差し引いておいてください。
多くのツイーターはスピーカーシステムよりの能率が高い場合が多いので、HP-105はレベルを下げる機能があります。
次に、振動板の前後位置を聴感で前後探って下さい。下のメインスピーカーから音楽を流しながら行います。ツイーターから出る音が
出しゃばらない位置が見つかります。その時点で再度レベルを微調整し、メインスピーカーと溶け合う音量を決めます。
その段階からツイーターの有無を比較してみます。うまく前後位置とレベルが合えば、ツイーター追加で聴く音が空気感が増えた感じになります。
そこの時点で、何故かうるさい感じがするという場合は、ツイーターユニットの質が少し不足しているいうことで、振動板の固有音、
のの共振など、ユニットとしての完成度が低いということになります。また接続のスピーカーケーブルも癖のない、ピーク感のないモノを使用して下さい。これらの使いこなしなども含め、製作者はペア40万以上のスピーカーユーザーに向けた製品ということになります。
管球アンプでないと優しい音が出せないと思っておられる方には使いこなしが難しい製品です。
また適当な空きスペースにスピーカーシステムを右と左にポン置きでステレオ再生している方にも難しい製品だと思います。
音場感、ステレオイメージ、空間に浮かぶ音、場景が見えるような再生、スピーカーが消える、など表現は色々はありますが、このような再生を目指す方のシステム向けに開発されたハ
イパスフィルター、と理解していただければよいかと思います。
また、音が仕上がった段階で、+-逆層接続した場合によ果が出る場合も多々ありますので、試してくださ